2021年
スギ、ヒノキ花粉飛散グラフ(当院屋上)
雨のせいで今日は花粉飛散は少ない見込みですが、雨上がりは地面に落ちた花粉が舞い上がってきますので、要注意です。
来院する患者さんが、よく訴えられる症状の一つに、①睡眠時に鼻閉がひどく、口呼吸になり寝られないということがあります、原因はよくわかっていませんが、夕方気温の低下による空気の対流で、花粉がまた舞い上げるためといわれています。室内に花粉を持ち込まない対策と、湿度を適温に保ちマスク着用で休まれるのもいいかと思われます。
②目の症状がひどい方は、目薬使用もいいとおもいます。コンタクトレンズ使用の方はメガネに変えて花粉が体内に入るリスクを少なくする方がいいといわれています。また、コンタクトレンズに花粉が付着すると症状が悪化します。
自分が何の花粉症か検査しないまま、「スギだな?」とか思われている患者さんも多くみられます。
当院では、抗原検査の確定テストとして、まず鼻汁の中の好酸球(白血球の一種で寄生虫の傷害やアレルギー反応の制御を行う)が顕微鏡下で見ることができれば、何らかのアレルギーがあると診断され、血液検査で鼻アレルギーの抗原を調べます。
抗原が確定されればそれを避けることにより症状が抑えられ、薬物療法、減感作療法なども利用できます。
まず、何が原因でアレルギー症状が起こっているのか知るのが大切です。
この検査の結果はずっと変わることはありません。
検査結果をもらったらスマホなどに保存して、自分のアレルゲンをかかった医療機関に見せることができるようしておきましょう。大変役に立ちます。
また処方された薬剤、市販の薬剤なども保存して、効果があった薬剤をかかりつけの医師に提示することもいいと思います。
今が、スギ花粉のピークです。
スギ、ヒノキ花粉飛散状況(当院屋上)
花粉の飛散量が急激に減少しています。
ただ、まだまだ症状を引き起こす数は飛んでいます。
今年は急激に花粉飛散が増加したせいか、「ここ数年症状が軽かった」「もう治ったと思っていた」とおっしゃる患者さんが多く、今年も飛散は少ない予想でしたが、飛散ピークになるこの時期の暖かさで花粉の飛散が急増したようです。
今日の飛散数は明日計測しますので、少ないままだとピークは過ぎたと考えられます。
でも、ヒノキがすぐ飛び始めますので油断は禁物です。
今年の特徴では、急に飛散量が増えたので症状も酷い方が多いようです。
少ない花粉でも2月初めから飛び始めますので、それにさらされて敏感になっている身体が、急に大量の花粉にさらされると、防御反応が強く出るようです。
2月の初旬から薬物を使用されている方は「そう酷くないけど、お薬の追加を頂きに来ました」という方が多く。
初期の薬物使用はとても有効だと思われます。
また、目がかゆいという症状のある方、特に子供さんは目をごしごし触ってしまうので、コロナウィルスの感染なども心配です。
できれば、どんな眼鏡でもいいので外出時には着用するようにしてください。コンタクトレンズの使用も控えて、メガネの着用をお願いいたします。
スギ、ヒノキ花粉飛散状況(当院屋上)
グラフの最新は、19日の飛散量です。
少なくなっていますが、先週の金曜日から気温も上昇、風も吹いていましたので、おそらく急激に花粉飛散はピークに達すると思われます。
天気の良い日曜日なので、混雑を避け静かな海辺に行ったり、山歩きとか計画されているかもしれません。
花粉症の方々にはお気の毒ですが辛い日曜日、祭日になりそうです。
2月13日の毎日新聞「花粉症対策念入りに」という欄に当院院長のコメントが掲載されていますが、
①大半の花粉症患者さんに出る目のかゆみが、コロナ感染につながる可能性を指摘しています。
「コロナウィルスが付いた手で目の粘膜に触ると感染する恐れもあり、目薬や薬で症状を抑えておくことが予防になる」とコメントしています。
②また換気についても、「定期的な換気は必要。花粉の粒子はコロナウィルスに比べると大きいのでレースカーテンで多少防ぐことができる。換気をした後は窓やカーテンの周りを拭くようにして対策を」とコメントしています。
今年の花粉飛散は、去年よりも多少多いが例年よりもずっと少ないと予想されていますが、症状の多い方が増加しています、室内での花粉症対策も日用雑貨メーカーのエステーのホームページなどで見ることもできます。
ご参考になさってください。
スギ、ヒノキ花粉飛散状況(当院屋上)
ヒノキ花粉飛散が、急増しています。
2月なのに、春を思わせる気候です。
特に、コロナウィルスの感染がくしゃみ、咳の飛沫が原因であると考えられていますので、マスクをしっかりと着用してください。
今朝のNHKの番組で、不織布のマスクの上に、ぴたっとしたマスクを二重に着けるのが、エアロゾルの拡散を一番防げると紹介がありました。
ただ、呼吸が苦しいので長時間の使用は難しく、公共の乗り物を利用するとき、大勢の人が出入りする場所などで試してみられるのもいいかもしれません。
日本アレルギー協会九州支部では、電話相談ダイヤルを設置しております。
メールでのご質問も受け付けています。
ポスターを掲載しておきます。