スギ、ヒノキ花粉飛散グラフ(当院屋上)

雨のせいで今日は花粉飛散は少ない見込みですが、雨上がりは地面に落ちた花粉が舞い上がってきますので、要注意です。

来院する患者さんが、よく訴えられる症状の一つに、①睡眠時に鼻閉がひどく、口呼吸になり寝られないということがあります、原因はよくわかっていませんが、夕方気温の低下による空気の対流で、花粉がまた舞い上げるためといわれています。室内に花粉を持ち込まない対策と、湿度を適温に保ちマスク着用で休まれるのもいいかと思われます。

②目の症状がひどい方は、目薬使用もいいとおもいます。コンタクトレンズ使用の方はメガネに変えて花粉が体内に入るリスクを少なくする方がいいといわれています。また、コンタクトレンズに花粉が付着すると症状が悪化します。

自分が何の花粉症か検査しないまま、「スギだな?」とか思われている患者さんも多くみられます。

当院では、抗原検査の確定テストとして、まず鼻汁の中の好酸球(白血球の一種で寄生虫の傷害やアレルギー反応の制御を行う)が顕微鏡下で見ることができれば、何らかのアレルギーがあると診断され、血液検査で鼻アレルギーの抗原を調べます。

抗原が確定されればそれを避けることにより症状が抑えられ、薬物療法、減感作療法なども利用できます。

まず、何が原因でアレルギー症状が起こっているのか知るのが大切です。

この検査の結果はずっと変わることはありません。

検査結果をもらったらスマホなどに保存して、自分のアレルゲンをかかった医療機関に見せることができるようしておきましょう。大変役に立ちます。

また処方された薬剤、市販の薬剤なども保存して、効果があった薬剤をかかりつけの医師に提示することもいいと思います。

今が、スギ花粉のピークです。