2月 2019
スギ花粉飛散グラフ
グラフが示すように、スギ花粉の飛散が急に増加しています。
先週の後半から症状が酷くなった方が多いようです。
ピーク前から、内服薬を飲んでいた方は、症状の悪化はあまりみられませんが、飛散が多くなると、体内に入り込む花粉の量が多くなりますので、内服薬を飲んでもすぐには症状は改善しません。
花粉を体内に入れないこと!これが一番大事です。
患者さんから、「戸外の仕事でマスクをしてると、眼鏡がくもって仕事に差し障りがあります。」と言われました。
なかなか難しいところです。
専門医を受診する時、アレルギー性鼻炎と診断を受けた方で、血液検査をなさった方は、検査結果を担当医師に見せることがとても役に立ちます。
薬効の違う薬が沢山ありますので、以前飲まれて効果があった薬を教えていただくことも役に立ちます。
今からが一番大変な時期です。
雨が降って症状が治まったと思っても、地面に降った花粉は次の晴れの日にまた舞い上がりますので、余計辛いです。
やはり、マスク、眼鏡、さらさらした上着、帽子などで防御してください。
スギ花粉症グラフ
花粉症の治療の3番目は、アレルゲン免疫療法です。
抗原(花粉症の場合は花粉エキス)を小量づつ体内に取り入れ、身体を抗原に徐々に慣れさせて、体質を改善させる方法で、現在での花粉症の根本的治療の唯一方法です。
皮下注射と舌下免疫療法の2種類の方法があります。
当院では、どちらの療法も行っておりますが、3年以上の通院が必要なため(始めは週1から2回の通院から月1回に移行するまで)、なかなか実施が困難な方もいらっしゃいます。
免疫療法は、7割から8割効果がある治療法で、特に舌下免疫療法は5歳から始められます。
まだまだ多くの治療法が研究されていますので、苦痛の少ない効果がある治療法が確立されるのを期待しています。